Archive for the ‘滝が谷公園ニュース/バックナンバー/11〜20号’ Category

滝が谷公園ニュース…第20号 2006年4月16日

この4月初めは、ウメとサクラが同時に咲いている日があるという珍しい年でした。ウメの開花が遅れたのは冬の寒が厳しかった

影響ということです。 滝が谷公園のサクラ並木は今年も1週間にわたり咲き誇ってくれました。『松尾公園のサクラに比べると小

振りやねえ』という声を聞きましたが、これは松尾公園は地山の土壌が残っているのに対し、滝が谷公園は造成後埋め戻した人工

土壌という違いのせいかもしれません。

下記論文でも触れていますが、ソメイヨシノはサクラの中でも寿命が短いことが特徴で、現に滝が谷公園のサクラも枯れかかって

いるものが10本近くあります。

美しくし隊では、3月末にソメイヨシノ3本を神戸市より提供頂き、並木の合間に植えました。根回りが固まらないよう半年間ほど

竹柵で囲います。また婦人会さんの要望を受けて神戸市がサクラ並木の下にベンチを4カ所設置して下さいました。

このお陰で今年の花見はベンチに座って、心ゆくまで満開のサクラを楽しんでいる方が目立ちました。 ここ数年花が付かなかった

シダレサクラも1月の手入れの甲斐あってか今年は花を付けました。サクラもウメも愛着を持って手入れすることが大事ですね。

公園の樹木に名札を付けよう! & 芝生を増やそう

滝が谷公園には約1000本の樹木があります。 樹々への愛着を深めるため、みなさんお好みの樹木へ手作りの樹名板を付けて頂く催

しを次の通り開きます。どなたでもご参加頂けます。 またあわせて例年恒例のグラウンドへの芝生はりも行います。

日時:2006年5月27日(土) 雨天順延 9時ー12時 : 芝生はり 13時ー15時: 公園の樹木巡り、樹名板製作のご案内

この日は、みなさんに樹名板を付けたい樹木を選んで頂き、名板の素材をお渡しします。できあがった樹名板の貼り付けは7月を予

定しています。

5月-7月の活動予定 5月 : 7日、21日 ~ 草刈り、剪定等 (各16時-18時)      27日(予定) 芝生はり、樹名板準備

6月 : 4日、18日 ~ 草刈り等 (各16時-18時) 7月 : 2日、16日 ~ 草刈り、水やり等 (各16時-18時)

どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

付記: 美しくし隊の発起人であり、今号まで連載の「滝が谷公園の自然」の筆者でもあるZ氏が3月に神の谷を去られました。

この場を借りて『ありがとうございました!』美しくし隊はこれからも初心を忘れずに活動を続けて参ります。

連載「滝が谷公園の自然」 3これからの公園

4.これからの公園 ~ 潜在自然植生を基本として

1)豊かな生物相とは反対の極にある単一生物層の見本が「芝生」である。ここで見られる生物は、昆虫を含めても10種以下であろ

う。しかしながら、多人数が利用する公園にあっては、芝生の存在は、肯定される。特に滝が谷公園の広場の場合は、4%の勾配が

あり(一般的には、公園の勾配は2%以下である)、砂の流出の見られることから、全面芝生化の意義がある。

2)「美しくし隊」が2001年の活動開始当初に目指していたのは「公園の里山化」であった。これは、その深層として「潜在自然植

生に基づく公園の管理」とも言える。 芝生化を促進しつつ、老化しているソメイヨシノの後継樹(ヤマザクラまたはサトザクラな

ど)を植えるとともに、花木(特に低木の花木)を増やすこと等計画的な植樹がなされる必要があろう。ソメイヨシノの後継樹にヤマ

ザクやサトザクラなどの樹種が望ましい理由として、ソメイヨシノは、クローンであって、寿命が通常60年程度に過ぎないとされ

ていること、病気に弱いという弱点があること等があげられる。

3)植樹や管理活動においては、「美しくし隊」の会員のみならず、公園利用者としての近隣の地域住民、特に子どもたちを巻き込

んだ活動が求められる。この意味で「芝生はり」や「樹名板作り」などの地域住民の誰もが気軽に参加できる活動は、重要であ

る。

4)酸素を発生させることができるのは、植物だけである。動物は植物が発生させた酸素を吸収して炭酸ガスを排出し、植物から得

た炭水化物でエネルギーを得ているに過ぎない。結局、食物連鎖の基本部分は、植物のみが担っている。この意味で、動物は植物

に寄生している存在である。人間自身がその尊大さに気づき、ひいては「自身は自然界の一部に過ぎない存在である」という謙虚

な認識に立つことができるならば、地球温暖化をはじめとする環境悪化に一定の歯止めができること、少しでも積極的に美緑化活

動を推進することが「未来からの使者」とも言いうる子どもたちに引き継ぐべき良好な環境も保持し得るであろう。

5)注目すべきは、「進化し続ける公園」という考え方である。都市計画のコンサルタントないし学者による産物であろうが、公園

そのものの本質をあらわしていると私は考える。公園そのものが自然界の一部であるなら、「完成」することはありえない。つま

り、「完成した公園」なるものは、想像上の概念なのである。この意味で、今後とも息の長い活動としていきたい。

以上の如く、潜在自然植生をベースに、公園の美緑化活動を熱意をもって継続していくことが「すごしやすい」、「多数に利用さ

れる」、快適なレクリエーション空間、ビオトープとしての「公園」に繋がるものと考える。       完

滝が谷公園ニュース…第19号 2006年2月11日

今年は数年ぶりの積雪があるなど寒さが厳しく、春が待ち遠しいものですが、公園では春支度が進んでいます。中央広場に植

わっているシダレサクラは近年少し元気がないので、枯れ枝の剪定・消毒と根回りの掘り起こしと施肥を行いました。4月の

開花はどうなることやら。また、サクラの北側には神戸市さんが高鉄棒を設置されました。3月中にはサクラ並木の間にベンチ

が追加されるそうです。今から花見の季節が楽しみですね。

公園の東北角にはメタセコイヤが約20本植わっており、高さ10m近くに育っています。 春の新緑、夏の深緑が眩しい木々も冬

はうら寂しい様相のみですが、冬の夕陽に屹立する姿が一瞬の輝きを見せていました。

連載「滝が谷公園の自然」 2潜在自然植生

3.「潜在自然植生」という考え方

生態学の概念のひとつに「潜在自然植生」という考え方がある(宮脇昭・横浜国立大学名誉教授、財団法人国際生態学センター

研究所長)。つまり、人間が手を入れない当該土地本来の植物の集まりは、どのような状態なのか(この植生では、高木、中木、

低木、下草という良好な生態系が創出、維持される故に、何十種という豊かな生物相となり、管理は不要である)、このような

良好な生物環境を「作り、守り、育てる」(同教授)ためには、どうすればよいかという問題提起である。――同教授は、20数

年前から、新日鐵の10「工場の森化」(単なる「緑化」を超え、今では高さ20mを超える自然林となっている)を計画立案して

実地指導をされた。最近でも裸地化していた「万里の長城」にモウコスギを植樹して緑化を図るなど数々の実績を積んでおられ

る。同教授の植樹は、例えばシイノミ(ドングリ)を採取し、その実をポッドで発芽させて苗とし、その苗を当該裸地にそのまま

肥料も与えず植えつけ、2年間程度下草刈りを行うという、ごく単純な方法を採用され、自然林の生育を図られている――現存

の植生は、いわば『厚化粧』を施した状態」であり、「『素顔』である」土地本来の植生から、様相を異にする。換言すれば、

現存の植生は、潜在植生とは大きく異なっている。例えば、神戸の後背地である六甲山は、幕末ごろには、薪炭用に切り出され

たため、はげ山となっており、昭和13年の「阪神大水害」の遠因となった(幕末の錦絵に描かれた山は、裸地である)。現在の六

甲山の緑は、砂防行政が中心となって形成した人工林である。

このように、人が居住し、農耕により生計を営んできたことなどにより、原生林が消滅した現象そのものは、歴史の産物であり、

やむをえないといいうる。しかしながら、ゴルフ場のように山林を切り開いて芝生を植きつめ、芝生の生育を維持するために殺

菌剤、殺虫剤を年中散布し続ければならない(この薬剤散布を怠れば雑草に覆われ、芝生は消滅する)状況は、果たして自然界に

とっての「許容範囲」であろうか。また、日本では、緑被率が65%といわれるが、その内実は、換価性の高いスギ、ヒノキなど

の浅根性の針葉樹をいっせいに植林し、間伐を怠っている(採算が合わないので、やむを得ず間伐せず、放置されている)ために

細木化した針葉樹林となっている。これにより、近年頻発する集中豪雨による土砂崩れが各地で発生している状況を放置してお

いてよいのであろうか。

ところで、西日本の森は、人による影響を受けるまでは、「照葉樹林」といわれる常緑で、革質で光沢のある葉を持つシイ、カ

シ、ツバキなどの常緑広葉樹林で覆われていたというのが植物学者の通説である。これらの森林が製鉄などのために大量に伐採

され、森が破壊されていく様子は、宮崎駿監督が描いたアニメ「もののけ姫」からうかがい知れる。人の営みによって消滅した

原生林ではあるが、少なくとも日本では全滅しなかった。原生林の名残をとどめているのが、いわゆる「鎮守の森」である。

斜面地や土地の高いところに立地していた元来の森や水源であった湧水地を含む森は、知恵者の「機転」で作られた(と思われる)、

「この森を伐採すれば、タタリがある」とか「この森には、この木には神が宿っている」という言い伝えにより、皆伐をまぬかれ、

維持されてきた。

(次号に続く)

公園の樹木に名札を付けよう! 準備中。次号詳細ご期待!

2月-4月の活動予定 2月 : 5日、19日 ~ 樹木の追肥等 (各15時ー17時) 3月 : 4日、18日 ~ 側溝さらい等 (各15時ー17時)

4月 : 1日、15日 ~ 植樹等 (各15時ー17時)どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

滝が谷公園ニュース…第18号 2005年11月23日

紅葉の季節

今年は夏にほどよい降水があり、秋の気温も高目であったことから、例年よりやや遅い11月下旬になって滝が谷公園の紅葉も見頃と

なりました。紅葉を楽しみながら散歩している人と犬を撮らせて頂きました。美しくし隊にとっては、紅葉の季節は落葉拾いの季節

の始まりであります。

竹ほうき、箕、大型袋の「落葉拾い三種の神器(写真左)」を抱えて公園内を駆けずり回り、拾った落葉は廃木を組上げて作った落葉た

め(写真上)に集めます。落葉は1~2年を経て良質の堆肥となり、サクラの肥料などに再利用しています。

12月-2月の活動予定

12月 : 4日、18日 ~ 落葉拾い等 (各15時ー17時)

1月 : 8日、22日 ~ 落葉拾い等 (各15時ー17時)

2月 : 5日、19日 ~ 樹木の追肥等 (各15時ー17時)どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

新連載「滝が谷公園の自然」

1.「鎮守の森」と大山寺原生林

後述のとおり、土地本来の植生(植物の集まり)である、自然潜在植生を推定しうる有力な「手がかり」が「鎮守の森」である。

日本ではアミニズムと合体し、「木に神が宿る」、「木を切るとタタリがある」などの言い伝えが、土地本来の植生を保存、維持す

る結果につながり、神社や寺がその「拠点」となった。この「鎮守の森」では、基本的に伐採が禁止されてきたため、土地本来の種

の存続、維持が可能となった。新興住宅地である「神の谷」では、「鎮守」そのものが存在しないが、当地では、近傍の「太山寺原

生林」(太山寺の南東斜面林:右図参照)が、立地、直線距離、土壌、気象条件等から潜在自然植生と考えて間違いあるまい。自然植生

にあっては、人間による維持管理は不要である。この原生林は、コジイ、ウバメガシなどの常緑広葉樹で覆われている。滝が谷公園

もまったく手を加えず放置する(この場合、文字通り手を入れないことを意味する)ならば、何年かの後には太山寺原生林と同じ林相

が出現するのである。原生林の形成に要する時間については、残念ながら分からない。この考え方の傍証としては、当公園に自生す

る「アキニレ」をあげることができるであろう。人によって植えられてはいないことが確実なこの木(ツツジの株間など到底人間が植

えたとは考えられないところにある)、鳥の媒介により発芽したことは、ほぼ間違いない。このように自然発生ともいうべき、人の仲

介によることのない、植物の発芽、生育が絶えず繰り返し行われており、例えば火災による裸地化が起きるならば、1年性の草が出た

後、ススキのような多年性の草、陽地性のマツなどが出現し、経年変化により、陰地性の高木などが順次、現れ(専門的には「遷移」

と呼ばれる現象)、最終的には自然植生に戻るのである。

2.「白砂青松」と「松竹梅」

日本の代表的な風景といわれる「白砂青松」であるが、マツの生育環境は限定される。マツは陽木であって、日照がなければ生育で

きない。しかも代表的な生育場所は、尾根筋や急斜面地などの貧栄養の土壌である。宮城県の松島のように、小島の狭小な頂に生え

るマツが典型例である。マツは、富栄養化したところや直射日光を受けないところでは、枯死する。タケ(モウソウチク)は、250年

ほど前に中国から輸入された外来種である。ウメも同じく中国からの外来種である。外来種であるという理由で、排除することもい

かがとは思うが、日本の固有種でないことは確かであり、維持管理に手間がかかることは、事実である。

(次号に続く)

滝が谷公園ニュース…第17号 2005年9月11日

防災と公園の役割

今年も台風シーズンが到来。昨年の台風では滝が谷公園でも樹木が倒れるなどの被害がありましたが、この機会に防災の観点から公園

が果たす役割について改めて考えてみます。そもそも滝が谷公園は、地下に幹線道路トンネルが通っており、周辺住宅を騒音振動(それ

ほど気にならないものの)から守っているという側面がありますが、防災という観点での特筆すべき経験は何と言っても阪神大震災後の

4年間(95年4月~99年9月)、グラウンド部に約50戸の仮設住宅が建てられたことです。 仮設住宅は夏暑く冬寒く、また住まれた方も旧

市街地からニュータウンへの突然の環境変化と問題もはらんでいましたが、心ある仮設の方々がこの公園に親しみを感じ、清掃や花植

えなどを行って下さったことが、それまで広過ぎるが故にあまり住民による手入れが行われていなかった公園の手入れを自分たちでや

ろうという私達美しくし隊の活動の原点となりました。また97年春に友が丘で発生した連続児童殺傷事件では、公園が犯罪の現場とな

ったことから現場から10km近く離れた当公園でも急遽樹木の下枝刈りが徹底的に行われました。 この経験はともすれば公園が防犯の

盲点となり得ることを周辺住民の心に深く刻みました。このグラウンドに6年前まで震災仮設住宅があったニュータウンの高台に位置

する神の谷地区で今後想定される災害としては、阪神大震災と同程度以上の地震(南海地震)と住宅火災が挙げられ、万一の際この公園

は、再度仮設住宅の用地や、防火拠点として活用されることが予想されます。この公園の特徴は、甲子園球場と同じ広大な面積が豊か

な緑に囲まれていることですが、小学校と未利用空き地が隣接していることもあります。少子高齢化の進行に対応して、小学校への福

祉施設の併設や空き地の有効利用が行政でも検討されているようで防災としての公園の役割を考える上では、当然そうした動きも取込

んでいく必要があるでしょう。私達美しくし隊が行っている、草刈り、植樹、下枝払いなどは防災という観点よりも、地域の居住性向

上、防犯という役割が大きいといえますが、万一この公園が防災拠点として活用される場合は何ができるのかを常に心に留めておきた

いと考えています。

9月-11月の活動予定

9月 : 4日、18日 ~ 草刈り等 (各16時ー18時)

10月 : 2日、16日 ~ 草刈り等 (各15時ー17時)

11月 : 6日、20日 ~ 落葉拾い等 (各15時ー17時) どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

連載:「滝ケ谷」のルーツを探る

6 幻の「神の谷ライナー」

大倉山図書館の2Fには、ポートライナーや市営地下鉄などの建設記録が並んでいるコーナーがありますが、

その中に「神戸市新交通システム調査(須磨ニュータウン線)」という報告書があり「須磨に新交通などあったか?」と不審に思いつつ中

身を読むと、この神の谷にポートライナーのような新交通システムを建設する構想があったということが書かれていました。

この調査は昭和50年に運輸経済研究センターという財団法人が行ったもので、名谷駅を拠点駅として神の谷、白川、竜が台、そして南

落合の各地区へ伸びる新交通線が成立するかどうかの検討が行われています。 名谷駅から神の谷へ延びる「神の谷ライナー」について

は現在の「赤道」歩道に沿って建設できるかどうかが検討されており、想定ルート図と建設予想図が載っていました。昭和50年といえ

ば、この名谷団地とあわせてポートアイランドも造成中で、ポートライナーの建設が決まろうとしている時期でした。 自動車の渋滞・

騒音の問題が大きくなっていた時期でもあり、この団地でも新交通が有用ではないかと検討対象になったのでしょう。

滝が谷公園ニュース…第16号 2005年6月12日

芝生貼り 5年目

美しくし隊恒例のグラウンドへの芝生貼りを5月28日に行いました。今年も西部建設事務所より150m2の芝生を提供頂き、1丁目より

飛び入り参加のご家族を含め9名で約3時間、初夏の日差しを浴びながら気持ちの良い汗をかきました。予定では6月いっぱい養生囲

いを設けますので、グラウンドご利用の皆様にはしばしご不便をおかけしますが、ご理解をお願いいたします。

グラウンドの約5分の1が芝生に

2001年5月以来、毎年150m2ずつ貼り増し、今年で合計750m2を芝生化しました。グラウンドの広さは

約4000m2ですので、5分の1が芝生化されたことになります。 芝生化により降雨による土の流失が減った効果がある他、サッカーや

野球など芝生の上で気持ちよくプレーされている方が増えています。一方、人に踏まれることによる芝生の枯れ・雑草化も一部で進

んでおり、数年後には貼り替えなどが必要となることも予想されます。

6月-8月の活動予定 (毎回16時-18時)

6月 : 5日、19日 ~ 草刈り等

7月 : 3日、17日 ~ 草刈り、水やり等 

8月 : 7日、21日 ~ 水やり等

どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

滝が谷公園ニュース…第15号 2005年4月8日

ツツジの植樹

美しくし隊では、例年4月はじめに園内各所へ植樹を行っていますが、今年は中央植込み部に「オオムラサキツツジ」30本を植えました。

滝が谷公園では西半分につつじなどの開花低木が多く植えられていますが、一部が枯れたりして春の華やぎが薄れつつあったため、

今回はこれらを補強する形で植えました。

滑り台が新しくなる

公園中央の砂場にあった滑り台が3月に新しいものに代わりました。これまでの鉄製で高さも5m近くあった「スリル滑り台」から、

プラスチック製で高さが2m程度の「カラフル安全滑り台」となりました。これに合わせて、壁の周辺に安全柵も設けられ、小さな

子供さんもより安心して楽しめる広場となりました。

美しくし隊と神の谷小学校の児童が3年前に製作した「壁絵」とも不思議にマッチしています。

4月-6月の活動予定 (毎回16時-18時)

4月 : 3日、17日 ~ 落葉拾い、側溝さらい等

5月 : 1日、15日 ~ 草刈り等29日  グラウンド芝生貼り(予定)

6月 : 5日、19日 ~ 草刈り等どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

連載:「滝ケ谷」のルーツを探る

5 各地の「滝谷公園」「滝谷」あるいは「滝ヶ谷」と名の付く公園が、各地にどの位あるのかネット等で調べてみたところ、

次のようなものが見つかりました。

(1) 岡山県久米郡中央町 「滝谷公園および滝谷池

(2) 大阪府富田林市 滝谷(たきだに)公園および滝谷不動

(3) 横浜市都筑区 滝ヶ谷(たきがやと)公園

(4) 静岡県藤枝市 滝ヶ谷公園

(5) 神戸市長田区 滝谷公園 岡山と富田林の「滝谷公園」はいずれも地域では

名高い桜の名所のようで、ホームページで見るだけでもため息が出るような美しい桜景色が楽しめました。横浜、藤枝、そして長田の

「滝が谷(滝谷)公園」は、ニュータウン造成にともなって作られたもので、我らが滝が谷公園と同じく地域の憩いの場となっているようです。

長田の「滝谷公園」は、神の谷より車で僅か10分の神鉄鵯越駅近くにありますが、街の歴史は神の谷より10年ほど先輩です。ここにも昔滝

があったのかどうかについてはこれから調べてみるつもりです。今年も芝生植えを行います。例年どおり、今年も5月末頃にグラウンドへの

芝生貼りを予定しています。日時が決まりましたら改めて告知しますので、みなさまのご参加をお待ちしています。

桜の見頃は4月10日頃

昨年と同じく3月末からの寒の戻りで、開花が遅れていましたが、4月6日より滝が谷公園内の桜も咲き始めました。

4月9-10日の週末が見頃のようです。

滝が谷公園ニュース…第14号 2004年11月23日

台風数知れず・・・

この夏は台風日本上陸が10回以上と記録的でしたが、神戸には5回(それ以上?)上陸、滝が谷公園でも倒木が10本近く発生しました。

特に9月7日上陸の台風18号は、雨が少なかった反面、塩分を含んだ強風で園内の樹木の葉を弱らせ、吹き飛ばし、猛暑効果で美しく

なるのではと期待されていた紅葉の楽しみを奪っていきました。9月7日の夜は、弥栄台の高圧鉄塔が塩分で漏電したせいかキラキラ

輝いており、異様な光景でした。

堆肥 Made in 滝が谷公園

美しくし隊では、毎年冬に落葉を手作りの堆肥ために集積し、翌年以

降に堆肥として循環使用しています。今年は猛暑であったため、

堆肥も黒々と良く熟成しており、柿の木などへの施肥に利用しまし

た。堆肥は、8の字歩道交差点付近の木製堆肥ための横に積み

上げています。家庭菜園などへご利用希望の方はご自由にお取り下さい。

12月-2月の活動予定 (毎回15時-17時)

12月 : 5日、19日 ~ 落葉拾い、側溝さらい等

1月 : 9日、23日 ~ 落葉拾い等

2月 : 6日、20日 ~ 落葉拾い等 どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

連載:「滝ケ谷」のルーツを探る

5 大歳神社の秋祭り奥畑地区の大歳神社で、名谷ニュータウン造成前の「山の神」8体が今も大切に祀られていることはニュース11号

で触れましたが、この大歳神社では古式ゆかしい秋祭りが毎年10月10日頃に行われています。この秋祭りは、宵宮と本宮の2日間に

わたる本格的なもので、獅子舞、天狗とひょっとこの踊り等が数時間にわたって披露されます。ニュータウン造成前は、神の谷地区

を含めた広い農地での収穫を祝う祭りであったのでしょうが、農地が大幅に縮小された今でも、地域の方の大変なご努力により、祭

りの伝統・作法が受け継がれていることに尊敬の念を覚えます。本当は今年のお祭りの直前にニュースを発行し、皆さんにお知らせ

したかったのですが、発行が遅れてしまい申訳ありません。 同神社では、大晦日から正月にかけて年越酒が振舞わますので、みなさ

ん是非、神の谷から徒歩10分の大歳神社にお出かけ下さい。

滝が谷公園ニュース…第13号 2004年7月9日

芝生貼り 4年目

恒例となったグラウンドへの芝生貼りを、今年も5月29日午前に行いました。今回は神の谷小学校の生徒さん4名も参加して下さり、

グラウンド南西部を芝生で埋める作業を約3時間にわたって楽しく行うことができました。芝生貼りは今年で4年目。毎年150m2ずつ、

合計600m2を貼ったことになります。 貼って4年目の場所は、踏み固められて徐々に雑草に入れ変わっていますが、降雨時の土砂流

失の役目は果たしており来年以降も貼り増していく予定です。最後に、芝生現物提供および生徒さんへの呼びかけでご協力下さった

西部建設事務所および神の谷小学校にこの場を借りて感謝いたします。

草刈りは暑い・・・

5月から8月にかけての美しくし隊の作業はもっぱら草刈りです。草刈り対象面積は約3000坪(推定)あり、美しくし隊の保有する3台

の草刈り機と1台のバリカン機をフルに稼働させて刈っていきます。昨年、今年と5月から活動日を狙ったように雨が降ることが多く、

刈るペースが落ちる反面、草はどんどん伸びるというのが悩ましいところです。

でも楽しい!!

草刈りは市でもやってくれ、この公園では春から夏は美しくし隊、秋の仕上げは市という役割分担としています。自分たちで刈るこ

との利点は草の間の花を残すなど細かな配慮ができる、達成感(自己満足)が得られる等があります。その反面、休日にエンジン騒音

でお騒がせしますこと、どうかご理解・ご容赦下さい。

7-9月の活動予定 (毎回16時-18時)

7月 : 4日、18日 ~ 草刈り等   

8月 : 8日、22日 ~ 草刈り、水やり等

9月 : 5日、19日 ~ 草刈り、水やり等

連載:「滝ケ谷」のルーツを探る(4 )団地造成前の神の谷

「須磨ニュータウン誌」(神戸市)によれば名谷団地の造成が開始されたのが1974年頃。今から丁度30年前ですが、その造成以前

(1969年)の旧奥畑村付近の空中写真を入手しました*。現在の建物等位置と重ね合わせたものをご紹介します。

これを見ると、神の谷地区は3つの南北に延びる尾根が東西に並んでいた地形であったことがわかります。尾根にはさまれた谷筋

がほぼ現在の環状道路(バス道)となっているようです。これらの尾根はほとんど削り取られましたが、わずかに松尾公園内の山と

して残されている他、神の谷小学校の盛り上がりはこの名残で、小学校の校長室の横に当時の地形模型が展示されています。

また谷筋には小さいながら川が流れていたようで、福田川の源流となっていました。「新・神戸の町名」(神戸新聞社)によれば

「神の谷」の由来の一つは福田川の「かみ(上)の谷」ということです。ここから削り取られた土砂は地下ベルトコンベアを経て

須磨浜より積み出されポートアイランド等の埋立造成に使われました。そのベルトコンベアも最近の報道によれば来年で停止さ

れるようです。*空中写真の入手先:(財)日本地図センター

滝が谷公園ニュース…第12号 2004年4月18日

望外に長く楽しめた花見

今年の桜は、暖冬の影響で3月中には咲き終わってしまうのではないかとの予報が出されていましたが、3月中旬から下旬にかけての寒

の戻りの効果があってか、例年より少し早いだけの3月末に開花。その後も適度な寒さが続いたせいか4月10日頃まで2週間にわたって

存分に花見が楽しめるという望外の春の訪れとなりました。滝が谷公園では、この間多くの地域の方が思い思いに花見を楽しまれてい

ました。滝が谷公園には、約100本の桜の木があり、特にグラウンド周りの桜並木は地域の隠れた名所となっています。

10年ぶり(?)の雪景色

3月6日と7日。この冬最後にして最大の寒波が神戸を襲い、特に7日は日中の降雪にも関わらず、名谷地域一帯が一面雪景色となりまし

た。(筆者の記憶によれば少なくとも震災後初の雪景色かと思います。)滝が谷公園では、地域の子供さんが雪だるまを作ったり、斜

面での即席そり滑走を楽しむ姿などが見られました。当日は、美しくし隊の定例作業日でしたが、急遽作業内容を「雪だるま造り」に

変更いたしました(写真はその「成果」です・・・いやはや)

レンギョウの補植と花壇

4月3日、中央マウンド部にレンギョウ50本とエニシダ10本を植えました。このマウンド部は6−7年前まで草むらであったのを、市西部

建設がレンギョウ畑として整備して下さったのですが、一部踏み荒らされた部分もあったため、今回補植したものです。また今後レン

ギョウが踏まれないよう木枠で補強された歩道を西部建設があわせ整備して下さいました。また、3月より時計台東隣の木製花壇に花を

植えてみました。散歩時の目の保養として頂ければ幸いです。

5−7月の活動予定 (毎回16時-18時)

5月:2日、16日〜草刈り等 5月29日(土):グラウンド芝生貼り(予定)

6月:6日、20日〜草刈り等

7月:4日、18日〜草刈り 等どなたでもご参加下さい。お待ちしています。

(お断り:連載記事「滝ケ谷のルーツを探る」は今号お休みとさせて頂きます。ご了承下さい。)

〜 美しくし隊 15年度の会計報告 〜

「滝が谷公園美しくし隊」は「まちの美緑花ボランティア活動」認定団体として神戸市より給付される助成金を原資として、毎月

2回の定例活動を軸に滝が谷公園の美化・緑化活動を行っています。

15年度の会計は収入として助成金93,100円、前年度繰越金11,593円、会員寄付9140円の合計113,833円に対し、支出はヘッジト

リマ・草刈り機など道具購入77,740円、コピー代など30,257円、保険料5000円の合計112,997円で、差引き836円を16年度に繰越

しました。

滝が谷公園ニュース…第11号 2004年1月1日

謹賀新年 本年もよろしくお願いします

●1-3月の活動予定 (毎回15時ー17)  1 : 4~お休み 18~落葉拾い、溝さらい等  2 : 1~落葉拾い、

溝さらい等 15~同左  3 : 7~植樹準備等 21~植樹  どなたでもご参加下さい。歓迎いたします

 

滝が谷公園を美しくし隊の活動も今年で4年目となります。ともすればマンネリとなりがちな地道な活動ですが、これまで以上

にみなさんが公園に親しみを持って頂けるよう、行動・広報に努めます。今年も旧年に勝るご厚誼のほどお願い申し上げます。

巣箱造り

1116日に小鳥の巣箱の手造り会を、住民7名の参加を得て行いました。 巣箱は住宅用パネル材を利用して組立てたもので、

鳥が警戒しないよう無塗装としました。 作った巣箱10個は公園内の常緑樹に据付ました。 どの樹に巣箱があるかはみなさん

お探し下さい。

連載:「滝ケ谷」のルーツを探る 3 山の神

畑公民館に残っている「禍福等分」石標(上記水源地の上部に見えるもの)奥畑大歳神社に合祀されている「山の神」の石標今は

地下鉄車庫に埋まった滝が谷池の水源地(「奥畑史」より)

「奥畑史」によれば、今の落合池から松尾小学校、北落合4丁目、神の谷 ゴルフ場を経て流通団地に至る線は、かつて「市の子、滝

が谷、湯屋谷」の三山として旧奥畑村の境界を成しており、1778年頃に境界に沿った8箇所に「山の神」と標した石標が置かれた。

この8個の石標は、ニュータウン造成に伴って奥畑大歳神社に回収合祀され今に残っている。また、この8箇所の石標を巡回確認する

祭事が今も9月に行われている。

また、旧奥畑村では昭和36年に上水道が通るまで滝が谷の池横の湧水を水源として利用していたが、ここは「滝」とともに地下鉄車

庫に埋立てられた。 ただ、この水源池にはめ込まれていた「禍福等分」と標された石標は今も奥畑公民館の入り口に移設されて残っ

ている。「禍福等分」という含蓄ある言葉に今に伝わる奥畑地区の歴史の重みを感じるのは筆者だけであろうか。