滝が谷公園ニュース…第33号 2009年10月26日
密生スギを間伐しました
雨も日照も少なかった夏、滝が谷公園の東南端に約65本のスギが文字通り林立しています。これは隣接するガーデンハウス名谷
第二住宅の目隠しとして公園が造成された約30年前に植えられたものです。現在では樹高がほぼ二階建てに達し、目隠しの役目
は確かに果たしているのですが、樹間があまりに狭いため個々の木が競って十分に太くならず景観上見苦しくなってきました。
また近年はスギは花粉症の原因とも言われています。今年の夏は酷暑でも冷夏でもありませんでしたが、天気記録をふりかえる
と雨と日照の両方が少ない記録的な年でありました。 雨については7月21日から9月12日まで夕立を除いた降雨はなく、地下鉄か
ら見える「滝が谷の池」も9月には完全に干上がっていました。 このように雨が少ない夏ではサクラやハナミズキなど乾燥に弱
い木が8月末にも葉を落とすことがありますが、美しくし隊では、このスギ木立のあり方について隣接する住宅へ6年前にアンケ
ートを実施。スギを大幅に間引きし、代わりにモミジなどを植えて欲しいという要望が大半であったため、この9月に約10本の
スギを間伐いたしました。今後来年の春にかけて、隣接する住宅のご意見を再度お聞きして代わりに植える木を選びたいと思い
ます。また、間伐で取れたスギ材も何らかの形で再利用したいと思っています。
雨も日照も少なかった夏
今年は日照も少なかったせいか、サクラなどの早期落葉は最小限にとどまりました。雑草の伸びも少雨の割には盛んで、お盆に
はメンバー総出で草刈りを行いました。この少雨、低日照の夏を乗り切った雑草たちも、10月初めには市委託業者による作業で
きれいに刈り取られました。
須磨自然環境サミット
須磨区の森、川、海 三様の自然を守りながらまちづくりに活かそうとする取り組みが今春より区役所まちづくり課の呼びかけで
始まっています。この記念イベント「須磨自然環境サミット」が9月20日(日)区内15の自然環境団体と約100名の聴衆を集めて、
すまいるプラザ大黒(旧大黒小学校)で開かれました。 サミットでは昆虫研究の人と自然の博物館 八木先生の楽しいお話に続いて、
当隊を含む区内6つの団体がそれぞれの地域での自然保全活動紹介をパワーポイントにより10分づつ行いました。 全国的にも有名
な奥須磨公園トンボの会、須磨海岸美化協議会に混じって、ニュータウン内の大規模公園を住民自ら手入れするという当隊の活動
をアピールすることができました。 発表資料は下記ホームページに掲載しています。
滝が谷公園の自然:萩
細い枝に小さな蝶形の花をたくさんつけて咲き乱れる萩は優美で、日本人好みの花といわれています。花の後は、冴えた黄色一色
に紅葉します。滝が谷公園には、ヤマハギ(山萩)、キハギ(木萩)、ケハギ(毛萩)、マルバハギ(丸葉萩)、シセンハギ(四川萩)が植え
られています。ヤマハギは、公園の中でもっとも多くみられ、花序の柄が長く、明るい紅紫色の花が葉より抜き出て咲きます。
キハギは枝が木質化し、淡黄白色の花に上部の花弁(旗弁)中央と翼弁の紫紅色が目立ちます。ケハギは茎や葉に毛が生え、葉は楕
円形、自生種の中では最も大きな花をつけます。ケハギから作り出されたミヤギノハギは、花が細長く葉先が尖り枝がよく枝垂れ
ます。葉が丸いマルバハギは、花序が葉より短いので花が密集して咲きます。ハナヌスビトハギの別名を持つシセンハギは、日本
の萩とは花も葉も異なり、淡紅紫色の花を春にも咲かせます。花期の長いシセンハギ、6月と9月に咲くケハギ、花期が遅く10月ま
で咲くマルバハギなど、咲く時期に違いがありますので長期間萩を観賞することができます。
11月~1月の活動予定日
(毎月第1・3日曜) 11月1日・15日、 12月6日・20日 1月10日・24日 (各15時~17時)
どなたでもご参加下さい。お待ちしています。
滝が谷公園を美しくし隊は,次の地域団体にご協力頂いております。
~ ガーデンハウス名谷第2団地管理組合,名谷コープタウン団地管理組合、神の谷児童館 ~